【ゆゆゆ関連 05】勇者部シリーズ見ながら諸々書いた

「結城友奈は勇者である」「鷲尾須美は勇者である」の2作品をとりあえず「このシリーズ」「勇者部シリーズ」と呼ぶことにします。勇者シリーズだと別のものになっちゃう。
ネタバレ防止用にアフィ……の代わりにニコニコ動画を貼ろう。


別の方の勇者シリーズとのコラボ


※初見の方はコメント非表示推奨
うおお、特典ゲーム欲しい……友奈の中の人かわいいなあ。


※途中からネタバレ注意 ※コメント非表示推奨
ネタバレ防止に貼った動画にネタバレがあってどーするの俺。

さて、改めて言うまでもなく、もちろん私はこのアニメの関係者でも何でもない単なる視聴者だ。以下の文章のすべては憶測であり、邪推であり、妄想。欺瞞は一切ない
最終回を見てからだとこういう妄想は書けなくなっちゃうからね。今のうちに色々書いとくよ。

以前の記事でも書いたが「平成の世の300年後が、ここまで現代風なのはおかしくないか?」という話。
発想を逆転するんだ。
つまり、バーテックスが襲ってきたのは21世紀ではなく、現代から約300年前、江戸時代初期の日本であったと考えてみよう。そこからパラレルワールド的に2014年現在の日本と同様の文化を持つ世界(四国オンリー)ができあがったのだ!

……ええと、「結城友奈は勇者である」1話で風先輩が新選組の話をしてますね。
よし、では倒幕まではあったと。大政奉還後、明治初期に西暦が終わって神世紀としてカウントされたという説で行きましょう。

……ううむ、「鷲尾須美は勇者である」の勇者御記4話に「数百年前、西暦の時代に『ズッ友』という言葉があった」というような記述がありますね。なんぼなんでも明治時代に「ズッ友」はないだろう。すみません、やっぱこれは無しで。

時代設定の考察は無理だ。別の話をしよう。

以前、乃木の描写は江戸川乱歩の「芋虫」を思わせる、と書いた。
「芋虫」は古い作品であるし、あらすじを知っていても江戸川乱歩の文章の面白さは変わらないと思うので平気でネタバレをするが、芋虫のラストはかろうじて読めるカタカナ「ユルス」に集約されている。
作中の人物は「許す」と解釈するが、これは「赦す」と読んでもいいだろう。
赦すの文字は大赦につながる。
その後、11話で夏凛が満開→散華を繰り返した結果、視力・聴力を失い、ますます「芋虫」由来の成分は増した。
(もっとも、「芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)」の解説には「『芋虫』は反戦小説であると利用されたが、乱歩にその意思はなかった」(要約)という旨の文章があった。これに関しては私もそう思う。あれはエロスな小説だ)

※追記
江戸川乱歩の短編集を再読して気付いたこと。
「芋虫」は登場人物が三人しかいないんですが、その内の一人が鷲尾さんなんですよね……これをどう解釈したものやら

気になるのは「散華を繰り返すことで神樹様に近づいていく」というセリフだ。
神樹はどんな姿をしているというのか。

満開→散華システムは太平洋戦争の特攻機「桜花」を思わせる、とも書いた。
友奈を象徴する花は山桜である。
山桜の花言葉は「あなたに微笑む」。最終回、12話のサブタイトルでもある。
もうひとつ。
友奈の趣味は押し花である。押下→桜花ということは……いや、さすがにそれはねえよ。すみません今のは忘れて下さい。

乃木は散華を20回繰り返し、ほとんど神様として祀られている。
これを「英霊」と呼ぶ事に何の不自然があるだろう。

Wikipediaの東郷平八郎の項目にて、

東郷と同藩出身者であり同じく日露戦争における英雄である満州軍総司令官・大山巌と並び、「陸の大山 海の東郷」(旅順攻囲戦における第3軍司令官乃木希典陸軍大将と絡め「陸の乃木 海の東郷」とも)と称され国民の尊敬を集めた。

とある。乃木・東郷はセットで考えて良いだろう。

鷲尾=東郷の人格は、鷲尾編での性格・嗜好、アニメ版9~10話で勇者システムのテストとして最初に「切腹」を選ぶなど、日本人の美意識とかそういうものを通り越して、かなり右寄りな思想を感じさせる。
(もっとも、この作品世界自体が現代日本よりかなり右寄りな教育を行っているようだが、その中でも鷲尾=東郷の思想はズバ抜けている)
讃州中学 勇者部電子広報のコラムでもその一端がうかがえる。
その分、「神樹・大赦に裏切られた」と感づいた際の行動は、9話の風先輩を超えるとてつもない破壊的・絶望的なものであった。「死ねない身体にされた。ならば神樹・大赦を滅ぼし、自分を含む仲間たちを死なせて差し上げる」というものだ。
黒王
まるで「ドリフターズ」の黒王だ。

さらに、物語中に登場する単語をいくつか読み替えてみよう。
勇者の適合者を選ぶ身体検査→徴兵検査
勇者に選ばれ、本人は誇りに思い、親は泣く→召集令状(赤紙)
学生である鷲尾や友奈が戦いに赴く→学徒出陣
穿った見方をすれば(今更)、学校である程度の体罰が容認されているのは旧日本軍の体質。政府より権力を持つという大赦は関東軍だろうか。

話はここから更にそれる。
他作品からの影響やシンクロニシティといったものを考えてみよう。

(一部を除く)ゴジラシリーズに流れるのも、反戦、反核といったテーマだ。
10話における東郷の行動は映画「ゴジラvsデストロイア(1995)」のラストシーンにも被るものがある。
以下、抜粋する。

「ゴジラが、東京を死の街にして溶けていく」
「これが私たちの償いなの?」
「償い……」
「科学を、核を弄んだ私たち人類の」

平成VSゴジラシリーズのラストはゴジラと東京との心中で締めくくられる。(その数分後にも数年後にも復活しますが)

特撮の次はアニメ。
まず「新世紀エヴァンゲリオン」が挙げられる。エヴァ後のアニメでエヴァの影響をまったく受けていない作品の方が珍しいかもしれない。
新世紀→神世紀の読み替えは誰でも思いつくし、中学生が戦わざるを得ない状況に追い込まれる話でもある。
TV版エヴァンゲリオンを見ていた人で、乃木園子の登場シーンにエヴァ1話の綾波を思い出した人は少なくないだろう。
シンジがキレてNERV(勇者部シリーズの世界で言えば大赦)を破壊しようとする話まで存在した。

同時期のアニメ「機動戦艦ナデシコ」も挙げておこう。
お気楽でコメディ要素の強いSFだが、後々あかされる戦う理由はかなりヘビィだ。何か一つのスローガンの元に集まることの強さや怖さも描かれる。
主人公テンカワ・アキトはラーメン屋になることを目指しているが、色々あって、後の劇場版では味覚を奪われることとなる。

ニコ百掲示板では「魔法少女まどか☆マギカ」との類似点が議論されているが、私は残念ながら未見である。(変身後のキャラのカラーリングが似てるな、とは思いました)
私は「ひだまりスケッチ」が好きなので、まどマギなど見た日にはひだまりの印象まで変わってしまいそうで。
ひだまりスケッチが完結した後に見ようと思っています。

続いてゲーム。
KISS(ハードロックバンドじゃなくて、エロゲメーカーの方)のゲーム「カスタムレイド4(18禁注意)」はかなり共通点が多い。
舞台は異世界。街にクレープ屋やコーヒー豆の店があり、ゲーセンにUFOキャッチャーがあるなど現代日本に近いが、ファンタジーの世界であり、魔法が存在する。
敵は過去に一度は封印されている魔王。腕や脚など5つのパーツに分かれており、拠点となる学校に順番に攻め込んでくる。
学校では魔法や戦闘技術といったものを教えているため、魔王を相手にする際の主戦力は学生たち。
その学生たちの1人がこのゲームのヒロイン。ヒロインは特撮ヒーローに憧れを持つ現世代の「勇者」である。
主人公は勇者の末裔だが自分の魔力を制御できず、勇者の力を発揮できないため、ヒロインに勇者の力を分け与えて成長させる。エロゲですんで、まあ、その、文字通り「注ぎ込む」的なアレで。
ルートによるのかもしれないが、ストーリーの後半、ヒロインは記憶を失う。
(実のところ、今回の記事の中で一番勇者部シリーズに似ているのが「カスタムレイド4」)

エロゲで関連性といえば何をさておいてもTactics「ONE 〜輝く季節へ〜」、Key「AIR」の2本は外せないのだが……
この2本や「Kanon」「MOON.」について語りだすとものっそい長くなって、まったくまとまらなくなる。思い入れ強すぎて。
とりあえず元葉鍵者として、スケッチブックには反応しちゃうでしょうどうしたって。

TREASUREのシューティングゲーム「レイディアントシルバーガン」「斑鳩」のストーリーにも類似点が散見される。
レイディアントシルバーガンではゲーム開始前のオープニングで、人間4人とロボット1体を残して地球人全員死にます。「四国以外全部滅亡」のベリーハードモードだ。
ボスキャラ前の警告画面がそれっぽい。いや、警告画面はダライアスが元祖なんだけど。ギネス登録されてるし。
ボスキャラがゼビウスやら蟹江敬三(なぜ)のパロディが多いところが唯一の救いになっている。これをクソ真面目にやられたらたまったもんじゃねえよ。
で、そのクソ真面目なのが斑鳩

おまえ達を生かしているのは、この私。
正しき道を歩めるようにと・・・
だが、おまえ達はそれを理解できぬというのか?

斑鳩より、ラスボス登場時のメッセージから一部を抜粋。新樹からのメッセージと言われてもまったく違和感がない。
バックストーリーはゲーム中まったく説明されないが、それでもこのラスボス戦は泣けて仕方がなかった。

やっぱり長くなった。

改めて。本当に厄介なアニメに手を出してしまった。
しかし、見たことを後悔はしていない。ここまで深く考えさせられるアニメにはそうそう出会えるものではない。この数週間は本当に充実していた。
どのような結末になろうと、「鷲尾須美は勇者である」「結城友奈は勇者である」の製作者には本当に感謝している。

さて、BD/DVDの第一巻付属のゲームと、四コマコミック2冊をどうするか悩むとしよう。主に財布と置き場所との相談だ。


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