さて、例によってオマージュ・パロディの類を拾っていきましょう。
当然ネタバレ放題です。
前回も書きましたが、ギドラの首からメカ怪獣を作るのは『ゴジラvsキングギドラ』(1992)。
この手の元ネタを探っていくと『ターミネーター』(1984)とかだと思うんですが、どこまでこういう設定ってさかのぼれるんだろう。
MGさんを脳波でコントロールするのは『メカゴジラの逆襲』(1975)。あちらは「博士の娘(真船桂)」でしたが、本作では「博士の息子(芹沢蓮 )」。
れんちょんのキャラの掘り下げがあんまりなかったし、小栗旬は正気のシーンより目を剥いてるシーンの方が長かった気がします。
MGさんのコントロールを奪うためにパスワードを色々いれてクラックしようとするシーンは『ジュラシック・パーク』(1993)のパロディ? これは考えすぎ?
(『ジュラシック・パーク』では、「UNIXなら使える!」とか言って、あっさりroot権限を奪ってしまいます)
バーニーとジョシュの「HTMLくらいしかいじったことない!」「90年代かよ!」は、この映画の会話の中で一番好きかもしれない。
というか、映画全体を通して、ジョシュが本当に気の毒すぎる。
バトルの舞台は香港なのは『ゴジラvsデストロイア』(1995)のアバンタイトル。
『vsデストロイア』では背景を合成しているだけで実際に街を破壊したりすることはなかったけど、今回はその分の鬱憤を晴らすように、めちゃくちゃに破壊されてました。
……しかし、今「怪獣が香港で大暴れ」されると、どうしても『パシフィック・リム』(2013)の方を思い出してしまう。
地底で活躍する「重力がひっくり返っても大丈夫」なダンゴムシみたいなあの乗り物(名前忘れた)は、スーパーXシリーズ(1989~1995)。
- スーパーX:『ゴジラ』(1984) テーマ曲は小六禮次郎
- スーパーX2:『ゴジラvsビオランテ』(1989) テーマ曲はすぎやまこういち
- スーパーXIII(「13」ではない):『ゴジラvsデストロイア』(1995) テーマ曲は伊福部昭
あの乗り物が3機出てくるのは、スーパーXシリーズが3まであるから?
ついったーで、『vsコング』の予告編がYouTubeに出た時点で「背景にスーパーXみたいなやついない?」って気づいてた人もいました。注意力すごいな。
地底で出てきたそんなに大型ではない怪獣をコングがジャイアントスイングするシーンは当然『キングコング対ゴジラ』(1962)。
まあ、このシリーズに出てくるゴジラはジャイアントスイングできそうな重さではないですし…
ゴジラの背びれから作られた斧みたいな武器でゴジラの熱戦を吸収したりするのは、『vsビオランテ』の抗核エネルギーバクテリア(ANEB/ANB)。スーパーX2にも熱戦を跳ね返す「ファイアーミラー」という装備がありました。
見た目的には、『キングコング対ゴジラ』のコングが手からサンダー出せるようになったのと似てな…くもない?
前作もですが、全体的にVSシリーズ(『vsビオランテ』~『vsデストロイア』)からの引用が多い印象ですね。
今回もまとまってませんが、とりあえずこんなところです。