好きなサントラ盤を10枚挙げてみる(前編)

なぜサントラを10枚挙げるのかって、前回のレギュレーション(洋楽)だとこのアルバムを挙げられなかったからですよね。いや、レギュレーション決めたの私なんですけども。

MOTHER オリジナルサウンドトラック (1989)

ファミコンのMOTHERの曲は、ムーンライダーズの鈴木慶一と(当時)任天堂の田中宏和のコンビ作。
参考記事
ほぼ日刊イトイ新聞 – MOTHERの音楽は鬼だった。
語り継がれる名作『MOTHER』からの25年 鈴木慶一×田中宏和 – 音楽インタビュー : CINRA.NET

プロの作曲家にゲームの音楽を依頼することは当時からあったものの、ファミコンの音色にまで踏み込むことは珍しかったと思います。
(例えばファミコン版ウィザードリィ3作は羽田健太郎が作曲していますが、音色自体まではそんなにこだわってる感じがしません)
例外はドラゴンクエストシリーズ(すぎやまこういち)でしょうか。あの方は元々ゲーマーですし。

話をMOTHERのサントラに戻します。
一旦ファミコン音源用の音に落とし込んだ楽曲を、本物の楽器+ボーカルで再構築したような、とても贅沢なアルバムです。
もちろんメロディやコードなどはそんまんまのはずなんですが、これがもう、良い意味で別物なんですよ。
ゲームのサントラとしては異例も異例のことだと思います。
今でこそゲーム音楽をリアル楽器で演奏するのも普通のことになってますが、そういう文化の先駆けと言っても過言ではな……過言か、どう考えてもドラクエが先駆けだよね。

ともあれ、洋楽好き、ゲーム音楽好き、ムーンライダーズ好き、ボーイソプラノ好き、みんなが満足できる稀有なサントラ。ぜひ聴いてみてください。
……などと言いつつも、ベストトラックは 7.SNOW MAN インスト曲なんですよこれ。
どことなくムーンライダーズ「A Frozen Girl, A Boy in Love」を思わせる曲調がたまらないです。

Nintendo FAMICOM MUSIC (2013)

前の項目から話が続いてしまうわけですが。
ファミコンのゲームで音楽が頭にずっと残っていたもの、ドンキーコング3、バルーンファイト、レッキングクルー、ドクターマリオ、メトロイド、パルテナなど。
全部が田中宏和の作曲だった、と知った時の驚きというか、ちょっと唖然としましたよ私は。どこまでこの方の支配下で音楽聴いてきたのかと。
バルーンファイトとメトロイドを除くと、(MOTHERも含めて)どれもゲーム本体はバランスが悪くてそれほど好きじゃない、というあたりも共通しています
1-12.バルーンファイト 1-14.レッキングクルー は田中氏の音楽の趣味の広さを感じさせます。
ベストトラックは 2-4.メトロイド のブリンスタ深部の曲。何時間でも聴いてられます。

この動画の3:42からか、295のピコカキコを聴こう。

Goblin – Suspiria (1977)

イタリアのプログレバンド、ゴブリンの手による、同タイトルの映画のサントラ。
いかにもホラー映画という風情の静かなイントロからはとても想像できない、中盤のシンセのヴインヴインな暴れっぷりがとても気持ちいいです。
マンドリンっぽい弦楽器は、サイレントヒルのオープニング曲に影響与えてたりしないかな。

映画自体はー、まあ……ダリオ・アルジェント監督らしい、とても大味でケレン味溢れる演出がイイですよ、はい。ストーリーなんざ二の次でいいんですこの人は。見た目重点。

ゴブリンは、このサスペリア以外にもアルジェント監督の映画音楽を多く担当しています。
他の監督の映画だと、「ゾンビ」(ジョージ・A・ロメロ監督作)が有名ですね。米国公開版は音楽がゴブリンじゃないので注意(私はそっちしか見てません)
「ゾンビ」のバージョン違いは色々とややこしいので他所様へ丸投げします→『ドキュメント・オブ・ザ・デッド』製作35周年特別版/『ゾンビ』製作35周年記念究極版ブルーレイBOX

一応オリジナル・アルバムも出してるんですが、どう考えてもサントラ仕事の方が有名です。しかも「なんかあの映画のあの曲に似ているな」って曲が多いし。
ベストトラックは言うまでもなく 1.Suspiria ですが、最近出たバージョン(↑でカエレバのリンク貼ってる「DSDリマスタリング」ってやつ)だと私の持ってるやつ(12トラック)より4曲多く入ってるんですね。リマスターもされてるみたいだし買い直そうかな……

Pulp Fiction: Music From The Motion Picture (1994)

キル・ビル2部作を最後にタランティーノ監督の映画を見なくなってしまったので、最近の映画については知らないのですが、この頃のタランティーノ作品は「映画用に新しく劇伴を作る」ということをしていませんでした。
「キル・ビルのテーマ」としてすっかり有名になってしまったあの曲も、元は新・仁義なき戦いのメインテーマである、布袋寅泰「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」ですしね。

もちろんこのパルプ・フィクションのサントラも既成の曲(と、映画中の会話音声)しか使われていません。
映画のオープニングを飾る 1.Misirlou と スタッフロールの 15.Surf Rider はどちらもギターインスト。
その2曲に挟まれた11曲はバラエティに富みながらも、どこか統一感のあるチョイス。
音楽の趣味の合う友人の家で、おすすめの曲を色々聴かせてもらってる感じです。
ベストトラックは 10.Girl, You’ll Be A Woman Soon 良い曲なんだけど、映画の中だとかなりアレなシーンで使われてたはず。
映画本編ももちろん面白いのでオススメです。
Kill Bill Vol. 1 Original Soundtrackも良いよ。

beatmania SuperMIX (1999)

beatmania(5鍵)とGottaMIXとIIDXとオリジナル曲のコンピレーション盤。
beatmania 3rdMIXの 12.super highway のアレンジバージョンのために買ったようなもの。

……だったのだけど、予想以上に素晴らしかったのが 14.Dr.Love と 15.Melt in my arms のIIDX曲。当時はIIDXは全然ハマってなかったのに、この2曲をプレイするのが目当てでプレイするようになりました。
その後、Prince on a Starや、substreamのGentle stressや、2ndStyleの.59や、一連のTaQ曲を経て、ものすごい勢いでIIDXシリーズにハマることに。

オリジナル曲はこのアルバムにしか入ってないので比べようが無いものの、beatmaniaシリーズが元になっている曲(前述の3曲や、13.area code、2.Winter Fantasy、8.CLUB 115、18.Lovegirl in Summerなど)は「アレンジバージョン」などという範囲に留まらず、むしろこのアルバムに入っているのが原曲で、ゲームの方は「ゲーム」として成り立たせるために一部を抜粋した、と考えた方が自然なくらいに思えます。
特にそう思うのが 12.super highway の階段地帯。3rdMIX版では5鍵の縛りがあったからああいう曲になっていたのであって、このアルバムではその束縛を突き破り自由自在に音階を駆け上がり、また駆け下がり。めちゃめちゃカッチョ良いです。
このアルバムのsuper highwayは約4分くらいの曲ですが、あっという間に感じます。この曲だけ20分くらい聴いてたい。
3rdMIX版はあれはあれで好きなんですけどね。「えー、これドラムンじゃないだろー」って思ってたのが、「なるほど、これは確かにドラムンだ」と思えるくらい違う。褒め言葉として「別物」です。
ベストトラックは言うまでもなく 12.super highway 最高ですこの曲。

10枚挙げるつもりでしたが、なんか思い入れ語ってたら長くなってきたのでとりあえず5枚で更新。続きます


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