ガラスペンとインク

つけペンというものがあります。
一番代表的なものはマンガを書くのに使われるGペンでしょう。似たものに、丸ペン、日本字ペン、サジクロームペンなどがあります。
ペン先
左から、サジクローム、日本字ペン、カリグラフィー(タチカワ製)、カリグラフィー(スピードボール製)、Gペン、丸ペン。
詳しくはタチカワのページに書いてあるのでそちらで。

これらはペン軸に刺して使います。私が持ってるのはタチカワのT-40。キャップが付いてて便利。

今回のメインはもう一本の方、こないだ買ったガラスペンというものです。
ペン軸
ガラスペンにも色々種類があるようなんですが、私が買ったのは、他のペン先同様にペン軸に刺して使うもので、タチカワのペン軸込みで800円でした。

万年筆については過去記事で何度か触れていますが、カートリッジでもコンバーターでも、一旦入れたインクを使い切って(もしくは飽きて)、別のインクに変えるのは結構面倒です。
コンバーターで水道水を吸って出してを繰り返して洗浄したり、ペン先のパーツを一晩水に付けて、今度は半日ほど乾かす、などという作業が必要になります。
同じインクを一週間とか一ヶ月とか使う分にはそれで構いませんが、何種類かのインクを試し書きしたい、という場合には不向きです。

つけペン、ガラスペンにはそういう手間が一切ありません。
ペン先をインク瓶に浸す。書く。書き終わったらティッシュなどで余ったインクを拭き取る。軽く水で洗い流す。
以上です。非常に直接的でイージー。
そのまま次のインクの試し書きができます。

Winsor&Newtonという会社のドローイングインクも買いました。
このインクがまた、コレクター欲をそそられるような、いいデザインなんですよ。
W&N箱

ドローイングインクは、水に溶いた絵の具をそのまま瓶詰めしたようなもので、サイズはタミヤカラーのアクリル塗料の瓶くらい。
W&Nインク
用途はガンプラの塗装やウェザリングではなく、やはり「簡単に使える絵の具」という位置づけ。
万年筆でも使えないことはないんでしょうが、推奨もされないでしょう。詰まると面倒ですしね。
つけペンや筆で使うのがメインかと。
値段は1個300円くらい(シルバー/ゴールドなんかの特別色は350円)で手頃なのがまたヤバい。思わず揃えたくなる。
もらってきたチラシだとこんな感じで紹介されてます。
W&Nチラシ0W&Nチラシ1

さらにガラスペンを洗いに行く手間を省くために、こんな物も買いました。
事務員さんが使ってたり、郵便局の切手貼る所に置いてある、あのスポンジ。
事務用スポンジ
事務用スポンジ、という身も蓋もない名前でした。
別のインクを使いたくなった時は、ガラスペンの先をティッシュや布で拭き取って、残ったインクをスポンジになすりつけます。
キレイに拭き取れたところで、次のインクを試します。便利。

で、持ってるインク全部で書いてみました。
ink
字が下手なのは分かってる。
シルバーのインクはガラスペンでは書くの無理でした。筆用ですねこりゃ。
鮮やかさではドクターマーチンのトゥルーブラックと、三光堂オリジナルの大須レッドが際立っています。

ドクターマーチンのインクはカリグラフィー用インクなので、スポイト的に直接ペンに差すことができて便利です。こちらも単品(1色)だと300円くらい。名古屋市内だと、とりあえずセントラル画材で売ってるのは確認しました。
PILOTのブルーブラックは枯れた感じ。
Winsor&Newtonの3色、ビリジャンはともかくとして、クリムゾン・スカーレットの名前と実際の色の剥離っぷりがすごい。
クリムゾン(真紅)が赤紫で、スカーレット(緋色)がどピンクって……筆で水彩画なんかに使うとまたイメージが違うのかもですが。

クリムゾンもスカーレットも、この曲のイメージから買ったのは否めない。

(買ってないけど)バーミリオンのイメージだとこれになります。

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