文楽vs.宝塚 宝塚編

一方の宝塚は、今回見た演目こそ ベルばらという、ベタの極みでしたが、本拠地の宝塚では、逆転裁判戦国BASARA銀河英雄伝説という、自分の目と脚本家の正気を疑いたくなるような、アグレッシブな演目が演じられている模様です。
来年頭に予定されているのはルパン三世だそうです。
その内、ロックマンとかデッドライジングやりだすんじゃねえか宝塚。

ベルばら看板

私が見たのはフェルゼンとマリー・アントワネット編というもので、白バラの君ことオスカルやアンドレは脇役です。
トップスターがマリー・アントワネットとフェルゼンを演じる、というだけで、もちろんオスカルアンドレも出てきます。ストーリー自体は同じで、メインになる視点が違う、ということですね。
ちなみに、チケットケースからしてこんなです。真っピンク。
ベルばら_チケットケース1
ベルばら_チケットケース2

こちらのパンフレットは1,000円と、映画のものに比べると高価な部類に入りますが、内容は文楽と同様、濃密の一言。
ベルばら_パンフレット ベルばら_パンフレット1 ベルばら_パンフレット2
キャストのインタビューはもちろんのこと、全てのシーンの登場人物と、その登場順までフルで掲載されています。
映画よりもスタッフや脚本から観客への距離が近いから可能なのだと思いますが、このパンフレットの内容の濃さには恐れ入りました。
映画でいえば、絵コンテがパンフレットに載っちゃうようなもんですよ。
映画のパンフ買うたびに、せめてキャスト・スタッフの一覧くらい載せてくれよと愚痴っています。

ちなみに、パンフレット以外には「宝塚100周年ゴーフル」とか、「ベルサイユのばらクッキー」とか、そういう感じなどのお土産が売ってました。
観光地か。「宝塚歌劇を見てきました煎餅」とかは無かったけど。

舞台自体は、とにかくもうお綺麗な方と可愛い方とカッコいい方(しかも全員女性キャスト!女性キャストです!大事なことなので略)が、豪華な衣装で、歌い、舞い、踊る訳ですから、そりゃーもう目と耳へのご馳走ですよ。
……地方公演なので、演奏が生演奏ではなくカラオケ状態なのが残念。オーケストラでの生演奏は宝塚市と東京の劇場だけなんですよ。一度本場で観賞してみたいものです。

キャストの中ではマリーアントワネットを演じた方(蘭乃はな)の演技、特に終盤、死刑を待つばかりの身となったマリーアントワネットのセリフの覚悟完了済なスゴみ。生でみるトップの方の演技はやっぱスゲえとしか言いようがありません。

客層は言うまでもなく女性客が9割9分。なんというか、品の無い人が一人もいないという印象。
男性客は奥さんに連れられて来ている人と、単身乗り込んで来ているヅカマニアと思しき人くらい。どちらでもない私はかなりレアなようです。
今回行った中日劇場は宝塚歌劇がメインの劇場ではありませんから、当然トイレは男女同じくらいのサイズです。
結果どうなるかというと、休憩に入った途端に女子トイレは猛行列。男子トイレはがら空きになります。私はありがたいけど、女性は大変ですねありゃ……
(友人の話によると、本場の宝塚劇場は女子トイレがほとんどで、男子トイレは申し訳程度に存在する、という感じなんだそうで)

おまけ
友人と中日劇場前で待ち合わせをするので、だいぶ早めに現地に行ったら、なんか正面入口からエレベーターホールまで人がわんさか。その中を手を振りながら歩く方。
なんだったんだろうアレ……と思いつつ友人と合流。
チケット取ってくれた友人はこのベルばらでフェルゼンを演じた方(明日海りお)のファンなんだそうで、写真を持ち歩いているのですが、見せてもらったら、それがさっきの手を振りながら歩いてる人だったという。
・なるほど、あれが噂に聞く入り待ちというやつか
GACKTにしか見えんかった
二重の意味で驚きました。

おまけ2
劇本編が終わった後、カーテンコールというんですか、キャストのみなさんが階段を下りながら一人一人お辞儀をして、最後にトップスターの方が挨拶をするんですが、それを見ながら私が思ってた事。
そうか!ドリフ大爆笑の♪ババンババンバンバンって、宝塚のパロディだったのか!
と、一人でよく分からない発見に興奮しておりました。
 

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