Ciao! THE MOONRIDERS

そのような次第で、大阪なんばHatchのムーンライダーズのライブ行って、もう一週間以上経つ訳です。時が過ぎるのは早いですな……
東京のライブも終わり、2chのムーンライダーズスレもなんとなく落ち着き、barksに記事も出て、まあ一区切りしたかなーというところで、ちと自分視点からこのライブを振り返ってみます。

12/13当日、大阪に単身乗り込んだ私は、とりあえず名古屋にはないバーガーキングで昼飯を食い、ホテルに荷物を預け、ライブまでの時間を潰そうと街へ出て、道に迷っておりました(汗
天満橋駅近くのホテルから、電氣蕎麦の場所を確認し、ビオンボ堂に寄ってミニモーグを見て感動し、そのままてきとーに歩いてたら天神橋筋商店街の1丁目の端っこに着いたのでそのまま商店街を歩いていたら3丁目まで縦断してしまい、そこにあったたこ焼き屋で一休みして、近くにあった地下鉄の駅からなんばへ行き、「スタバとかねーのかなー」と探すも結局見つからず、地下街の喫茶店でタバコの煙に巻かれながらウォークマンで映画けいおん!の歌を聴くなどして時間を潰し、なんばHatchにたどり着く頃には私もずいぶんくたびれた(←落語
今にして思えばもっと早めに会場入りして、物販列に並んでおけば良かったと思うのですが、そこはまあ後の祭というやつで。

18時ちょい過ぎくらいに会場入り。なんかすげー行列が出来てます。ムーンライダーズのライブとは思えないです(←失礼
とりあえずトイレ行って戻ってきて、さらに伸びた行列に並ぶ気にもならず壁によっかかって呆然としていると、知らん人に「チケット余ってませんか?」とか聞かれた。いや一人で来てるんだし余るも何も。周囲の人達にも聞いている様であった。あれか、列に並んでないからダフ屋かなんかだと思われていたのかひょっとして。
周りの人達はまるで同窓会の様な雰囲気。一人ぼっちの僕はとても寂しい。外は正月みたいな空(←夜です
開場したので列に並んで席に座ってまたぼーっと待つ。意外と若い人もいる。というか、親子連れで娘さんどーみても小学校低学年ですけど!?みたいな人もいる。英才教育ですなー。

しばらく待つとブザーが鳴り場内アナウンス。

「開演に先立ちまして次の注意をよーくお聞きください」
「録音・録画が見つかった場合は没収の上、退場して頂きます。プロにお任せ下さい」
「椅子の上で裸踊りをするなどは、年齢を考えて適当に止めて下さい」
「公演は一部構成となっておりますが、アーティストの都合により休憩が入った場合は『まあ、仕方ないなあ』と諦めて下さい」

※アナウンス内容は正確ではありません。以下のMCなども同様。あと、2chのライダーズスレちょっと参考にしてます

おい、なんかおかしくねーかw てか、大阪のライブってみんなこうなの!?(←偏見
と、アナウンスにウケている間に客席後方からくじらさん登場!何!?
そのまま前の方に行ってしまった……と思ったら今度はアコーディオン持った岡田さん登場!何!?何なのこの演出!?
ざわめきの中で耳を澄ますと、岡田さんがアコーディオンで「週末の恋人」を演奏しているのが聴こえる。周りの席の人たちも立ち上がって「♪今なーらまだー、今なーらまだー、まーにーあーうーかーもーしーれない」と合唱。
うおー!なんだこのいきなりクライマックスっぷり!「エドワードランディ」もビックリだ!(←わかりづらい

この時、他の場所では、

  • 慶一さんが「ヴィデオ・ボーイ」「悲しいしらせ」
  • 良明さんが「青空のマリー」「Sweet Bitter Candy」
  • かしぶちさんが「Beep Beep Be オーライ」「O・K,パ・ド・ドゥ」
  • 博文さんが「くれない埠頭」

※2chのライダーズスレより抽出。くじらさんは不明
……を演奏されていたそうで。うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!それも見たかった!ぜひともマルチアングルでDVDかBDの発売をば!!

それぞれの場所で演奏していた6人がPAの近くに集まって、1曲目……でいいのかな?「Damn! MOONRIDERS」、生楽器で。みんなで合唱!……というにはちと弱い感じでしたが。
その後全員ステージへ……と思いきや、慶一さん・岡田さん・くじらさんの3人がステージの前で演奏開始。2曲目「鬼火」……このノリで最後まで行くのかと若干不安になる。湧いてはいたけど。
3曲目「Who’s gonna be reborn first」。慶一さんはステージに上がらず、ステージ前で「永遠のEntrance」風に語る、というか叫ぶ。途中で持ってた紙?本?を客席にブン投げて颯爽とステージへ。うおおおカッコ良い!
その勢いのまま4曲目「Who’s gonna die first」へなだれ込む!私の斜め前の席の女性が立ち上がる!はえーよ!!岡田、慶一、博文、かしぶち、(視界から)アウトー!!やや涙目になる。立ちたくなる気持ちは分からんでもないがー……
5曲目の「Don’t Trust Enyone over 30」は歌詞を「♪Don’t Trust Enyone over 50」「♪Don’t Trust Enyone over 60」に替えて歌われていた。ちょっと戸惑うが一緒に歌う。斜め前の人は相変わらずたってヨコノリで踊っている。
6曲目、「Frou Frou」!イントロだけでうおおおおおおおお!とものすごい拍手と歓声が湧き、大半の人がここで立つ。いやまあ、立って盛り上がるんですけど、実は一緒に歌うとこ無いんだよな、この歌。かしぶち曲好きなんで嬉しかったけど。
7曲目「涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない」。ここでくじらさんが「落ち着け」という感じで着席を促すジェスチャー。ひとまず座る。
8曲目「Morons Land」……えーと、すいません、2000年代のアルバムはあんまり聴いてないので歌詞も曲もうろ覚えでした。
ここで慶一さんが「新しいアルバムからの曲を続けてやります」とMC。客席、微妙な反応(汗 そりゃまあ、先行配信があるとはいえ、CDやLPはこの日が発売日(正確には翌日の14日)な訳だしなあ。
という訳で、9~14曲目は印象が薄いのです。もちろんスタジオ版よりライブの方がカッコ良かったのは確かなんだけど。「ラスト・ファンファーレ」はフィナーレに使うと思っていたのでちょっと意外でもあった。
「鈴木博文が会場へ行きます」(←かな?ちょっと曖昧)というMCで、15曲目「モダーン・ラヴァーズ」。慶一さんがベースを弾き、博文さんがハーモニカ&ボーカルで客席まで降りてくるというスタイル。曲調はレゲエというか、スカというか、裏拍系のアレンジ。ほぼ客総立ちで博文さんが視界から消えていたw 岡田さんのキーボード鬼弾きもすごい!
博文さんがステージに戻り、岡田さんの「泣いてもらうよ」というMCで16曲目「Cool Dynamo, Right On」。いわゆるコール&レスポンスなやりとりがあったわけですが、すいません、2000年代のアルバムは(略)。結局「ジャンボリー」という歌詞しか分からず(汗
このあたりからもう大盛り上がり大会開始!17曲目「ダイナマイトとクールガイ」イントロでほぼ総立ち!悲しい歌詞と曲調だというのに、笑顔で合唱w サビを何度も何度も歌わせる良明さんと、それに答える観客席。み な ぎ っ て 参 り ま し た !
勢いそのままで18曲目「トンピクレンッ子」。客席全体、腕振り上げまくって「わっほっほー!わっほっほー!ほー!」の連呼!!
立ちっぱなしで 19曲目「ヤッホーヤッホーナンマイダ」。ここでも「やっほー!やっほー!やほー!」部分を腕振り上げて連呼!そのままコール&レスポンスへなだれ込む!慶一さんの「アホダラ」コールに返す観客席w なんだこれw すげー笑いながら盛り上がってるけど。
「最後だから両手で行けー!」という良明さんの叫びとともに、20曲目、ド定番曲「スカーレットの誓い」!両手振り上げて「やーやーややーやーやー!」連呼&「♪薔ー薇がー無くちゃー、生ーきーてゆけーなーいー!」と客席から魂の叫び。
ここで一旦メンバー全員退場。

もちろんすぐさま起こるアンコール要求の拍手の嵐。意外と早くメンバーが戻ってきてちょっと驚くw まあ、衣装の上を『Ciao!』Tシャツに着替えただけですし。
確かここでメンバー紹介。慶一さん「ドラム!でぃ…でぃじぇりどぅ……(←言いづらそう)夏秋文尚!」「その他、ムーンライダーズ!!」とめちゃくちゃ大雑把!しかし湧く会場!!
慶一さんから「かしぶち君の『えじき』になりたい女性の方はどうぞステージ左手へ」というエスコート。かしぶちさんはタンバリンを持ってステージ左側に待機。最初こそ数人しかステージに上がらなかった物の、やがて女子校1クラス分程の人数の女性がステージに上がるというすごい事態に。
で、まあ、ここはこの歌しかないでしょ、というチョイス。21曲目「マスカット・ココナツ・バナナ・メロン」。ステージに上がった女性の方々はコーラスとヨコノリのダンス。人数が多すぎて、肝心のかしぶちさんが客席から見えないという(汗 曲の途中で前の方に引っ張り出されておりましたが。
女性陣に「まだいてねー」と言ってから、「男たちは白井良明のもとに集え!」と更なるエスコート。良明さんは「俺は男なんか集めたくねぇんだけどなー」とぼやくw しかし、やっぱり集まる男子校1クラス分くらいの人数の男たち。一人、「いつの日かまた」「ずっと待ってるよ」と裏表に書かれたバナーを掲げています。泣かせるじゃないか……
集まったところで22曲目はまさかの「花咲く乙女よ穴を掘れ」!ステージ上の男たちは延々と穴掘りの振り付けですw 客席からは「♪掘ーりー続ーけーようー」の合唱。もう、会場全体がトランス状態で、歌いながら変な笑いが出てくる。楽しい!!
更に「まだいてねー」の後、同じくMANIA MANIERAより23曲目「Kのトランク」!熱い展開!!薔薇がなくちゃ生きていけない!多分、ここらへんで私のノドが枯れました(弱
更に更に「まだいてねー」の後、24曲目「Beatitude」。ステージ上・客席共に「♪うぇーえーえー、えーえーえー!」のコーラス。こんなに一丸となってみんな楽しんでるライブ初めてだ……

25曲目「蒸気でできたプレイグランド劇場で」。最後まで湿っぽくならない良い歌で良かった。活動休止前のアルバムの最後の歌がこの曲で良かった。
ムーンライダーズのメンバーが、このライブの開始を逆回ししたかのように、客席の後ろから退場していく。BGMは「6つの来し方行く末」だったか。通路側の人たちはメンバーと握手をしてもらったり、声をかけたりかけてもらったりしているが、私がいたのは客席のど真ん中のあたりで、手を伸ばしてもとても届かなかった。
あー、俺はこれ一生悔やむのかなーやだなーなどと今更どうしようもないことを考えていると、
ステージ後ろの壁に夜空と三日月が映し出された。
その上に縦横無尽に被さるムーンライダーズの名曲の歌詞の端々の数々、数々、数々。もうステージ上には誰も残ってなくて、もう、誰宛なんだか自分でも良く分からないんだけど、その映像が終わるまでずっと拍手をしてた。

映像が終わって、場内が明るくなって。場内アナウンス。

「以上を持ちまして本日の公演は、跡形もなく、木っ端微塵に、すべて、終了致しました」

……なんちゅうユーモアセンスだよあの方々は!!不意突かれて爆笑しちゃったじゃないかw

もうね、ここまでサービスされたら無期限活動休止でも何でも認めざるを得ないじゃないか。
最初の赤いアルバムとか、それこそはちみつぱいの頃からの、人生にライダーズが直結しているような人の事は分からないけど、『最後の晩餐』からの、今回含めてライブが3回目なんていう薄いファン(私だ)にはもう十分過ぎる程の「ライダーズ分」を補給できたんです。
そりゃもちろん今後復活して新しい歌を発表してくれたり、ライブやってくれたりしたら嬉しいけど、とりあえずこのライブの記憶と、今までのアルバムがあれば大丈夫だ。
まずは2000年代のアルバムを聴き直すところからだ(汗

以下、大阪・なんばHatchライブでのセットリスト。barksの東京ライブの記事と、2chのライダーズスレと、自分の記憶を照合して書き換えました。いや、記憶いらんかもだが。

  1. Damn! MOONRIDERS (ムーンライダーズの夜/1995)
  2. 鬼火(MODERN MUSIC/1979)
  3. Who’s gonna be reborn first (Ciao!/2011)
  4. Who’s gonna die first (最後の晩餐/1991)
  5. Don’t Trust Enyone over 50、60(Don’t Trust Enyone over 30) (DON’T TRUST OVER THIRTY/1986)
  6. Frou Frou (ANIMAL INDEX/1985)
  7. 涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない (最後の晩餐/1991)
  8. Morons Land (Dire Morons TRIBUNE/2001)
  9. .Mt.,Kx(Ciao!/2011)
  10. 弱気な不良 Part-2(Ciao!/2011)
  11. オカシな救済(Ciao!/2011)
  12. ハローマーニャ小母さん(Ciao!/2011)
  13. ラスト・ファンファーレ(Ciao!/2011)
  14. Masque-rider (Ciao!/2011)
  15. モダーン・ラヴァーズ (MODERN MUSIC/1979)
  16. Cool Dynamo, Right On (MOONOVER the ROSEBUD/2006)
  17. ダイナマイトとクールガイ(A.O.R./1992)
  18. トンピクレンッ子 (青空百景/1982)
  19. ヤッホーヤッホーナンマイダ (P.W Babies Paperback/2005)
  20. スカーレットの誓い (MANIA MANIERA/1982)

アンコール

  1. マスカット・ココナツ・バナナ・メロン (MOON RIDERS/1977)
  2. 花咲く乙女よ穴を掘れ (MANIA MANIERA/1982)
  3. Kのトランク (MANIA MANIERA/1982)
  4. Beatitude (Bizarre Music For You/1996)
  5. 蒸気でできたプレイグランド劇場で(Ciao!/2011)

最後に、私をムーンライダーズというバンドに出会わせてくれた友人M君、及び、このクソ長い文章をここまで読んでくれた方(もしいれば)に感謝を。

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